武井咲さん演じる悪女「原口元子」が何かと注目を集めたドラマ「黒革の手帖」もついに最終話。今回もたっぷりと華麗なファッションをみせてくれました。ストーリーのほうも急展開でハラハラドキドキ。
ここのところ痛めつけられていた元子さんですから、最終話では必ずや復活して高笑い・・・と期待しておりました。しかし、さすがにそれだけではすまなかったようです。
<あらすじ★ネタバレ>
自分のクラブ「カルネ」まで取り上げられた原口元子(武井咲)だったが、安島(江口洋介)から渡された封筒の中身を使って再度長谷川(伊東四朗)に挑戦することを決意した。
それは、長谷川が羽田空港拡張工事の収賄に拘わった証拠の領収書だった。これを公表しないことを条件に元子は「カルネ」の権利を再び手にしたばかりか、自分の「黒革の手帖」も取り返すことができた。最後に元子は銀座一のクラブ「ルダン」の譲渡をも要求する。
元子の恐ろしいほどの強気と度胸に感服した長谷川は、ついにすべての要求を受け入れる。しかし、長谷川が覚書に署名したその時、突然思いがけない発作に襲われる。元子は、安島に助けを求め、自分は長谷川が署名した覚書を手にその場を密かに立ち去る。
とうとう「カルネ」を取り戻した元子は、さっそくクラブに行き、居座っていた元同僚の波子(仲里依紗)を追い出す。
楢林クリニックに、国税局査察部が強制捜査にはいった。すべてを調べられ、院長の楢林(奥田瑛二)と市子(高畑淳子)は脱税を追及され、何もかも失う羽目になった。
元子は橋田理事長(高島政伸)にも連絡をとり、手帖の情報をネタに2億円を要求するが、橋田は偶然、長谷川のもとを去る元子の姿を写真に収めていたことがわかる。
元子は、ついに銀座一のクラブ「ルダン」のママとして店をオープンした。カルネよりも一層華やかな元子の舞台。あでやかにほほ笑む元子の背後に、東京地検が迫っていた・・・。
ついにルダンまで手に入れてしまった元子さんの根性は大したものですね。
今日はいままでの元子さんのうっぷんが一気に晴れる展開ではありましたが、結構スレスレでしたね。長谷川を相手にルダンの譲渡に関する書類の署名をもらったものの、捺印の前に長谷川が倒れて強引に拇印をおしたり、とここまではまあ仕方がない(?)んですが、安島に後始末をさせて自分は何食わぬ顔で出て行ってしまいます。
仮に橋田理事長が写真を撮っていなかったとしても、あれだけの施設に防犯カメラがないはずもなく、安島まで巻き込んだ割にはお粗末な計略になってますよね。
さらに言えば、手元に現金が大してないはずなのに、店の権利だけもらうのは片手落ち。案の定、譲渡税の資金がなく、橋田から撮ろうとするのですが、橋田に写真をネタに逆襲されてしまいました。でも、ちゃんとルダンをオープンできてるのは不思議です。
前にもそうでしたが、今回も元子さんは、黒川の手帖を大事な証拠の領収書と一緒に市子に盗まれてしまいます。この情報こそが元子さんの「金のなる木」なんだから、それこそ隠し金庫か銀行の貸金庫に入れといたらどうなんでしょう。元銀行員のわりに、「貴重品」の管理が悪すぎてびっくりです。
というわけで最後の最後に元子さんはまたまっさかさまに奈落に落ちていき、残念無念。こんな話でハッピーエンドを願うのも無理はあると思うんですが、なんだかケアレスミスで失敗した話になってるみたいで、そこが残念です。
というわけで多少の不満は残りますが、今まで見たこともないような美しい着物姿をたくさん見られたのはよかったですね~。もちろん武井咲さんも役どころにぴったりはまってて素晴らしかったです。