小さな巨人は「早明学園」問題の2回目。香坂の頑張りで、視聴率はアップするのでしょうか・・・?
俳優の長谷川博己さん主演の日曜劇場「小さな巨人」(日曜午後9時)の第7話が28日に放送されました。
平均視聴率は12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)で、前回の13.5%から大きくダウンしてしまいました。
下町ロケット、半沢直樹の血を引く熱い男のドラマに期待していたのですが、ちょっと不発気味のようですね。
せっかくの豪華キャストなのに残念です。
<あらすじ>
早明学園の不正を暴くために内偵捜査をしていた元捜査二課の江口(ユースケ・サンタマリア)が殺された。なぜか現場から走り去った山田(岡田将生)が捜査一課に身柄を確保されてしまう。
真実を明らかにするために香坂(長谷川博己)は山田の拘束を解くよう小野田捜査一課長(香川照之)に頼むが、拒否されてしまう。
捜査の主導権はあくまで捜査一課。所轄の刑事たちは単に「待機せよ」と指示されるが、香坂は、祐里(芳根京子)の協力を得て真実の解明に着手する・・・。
そもそも、なんで山田がわざわざ殺害現場から逃げるのか、よく理解できませんでしたが、今回良かったのは、香坂が山田の父、内閣官房副長官山田勲(高橋秀樹)を利用して山田を解放させたこと。
香坂の意地から生まれた小さな成功。小野田一課長が悔しがるのが気持ちよかったですね。
相変わらずドラマの本流は、捜査一課至上主義とタテ社会ロジックで、ことさらに憎々しい小野田一課長の熱演が光っておりますが、所轄にいっても、この人と関係が切れないもんなんでしょうか。実際上所轄の人たちも烏合の衆で、香坂、山田、小野田一課長を主軸にドラマがすすんでいます。
学園専務の富永(梅沢富美男)まで、いまだに警察に出入りして「元捜査一課長」をひけらかして大きな顔をしているようですが、警察組織ってこんなものなんでしょうか。
縦社会ドロドロが気持ち悪いです。
所轄の上司ではなく、元上司と話をすすめる香坂の行動にもちょっと疑問ですね。香坂は所轄の人間として「所轄のプライド」をもって頑張っているように見えても、結局自分でも捜査一課至上主義なのでは、と首をかしげてしまいます。
一方、長谷川さん、香川さん、岡田さんの熱演は見ごたえありますね。迫力あります。話の内容はなんであれ、3人が話しているだけでドラマになってます。
でも半沢直樹の「倍返し!」までのインパクトがないのは残念なところです。
スト―リーのほうはツッコミどころ満載の気がしますが、その辺は、もう少し先をみてみたいと思ってます。
今週の一言
「お前に200%の覚悟があるなら話が別だが・・・」
「では、それがあれば動いてくださるんですね。その覚悟を必ず持ってまいります!」