暗くてカッコイイ長瀬智也さんの魅力が光る日曜劇場「ごめん、愛してる」の第2回目。
怒涛の展開の第1回で、主人公の律は、早くも日本に戻ってきて母親をみつけてしまいました。
・・・しかし、哀しいことに、律は思い描いていたような再開を果たすことはできませんでした。そして、自分が息子であることも明かすことができずにいたのです。
では、以下第2回目の復習です。
<あらすじ>
日本に戻った律(長瀬智也)は、母親・日向麗子(大竹しのぶ)が裕福な暮らしをし、息子のサトル(坂口健太郎)を溺愛していることを知る。
母親に冷たくあしらわれるが、なぜか律は母の住む邸宅のそばから離れがたく、門の前にしばしば立ちすくむ。サトルの付き人凛華(吉岡里帆)はそんなサトルの様子をみて、ソウルで世話になった恩返しのつもりで、日向家での運転手としての仕事を紹介する。
たどたどしい履歴書を携えて麗子の面接を受ける律。ただし、自分の名前は「リュウ」と偽る。いったんは麗子に鼻であしらわれるも、その後、サトルを湖で救ったことから、運転手兼ボディガードとして雇われることになった。
一方ジャーナリストの加賀美(六角精児)は、麗子が律を捨てたいきさつをスクープとして流そうとするが、母親の愛を渇望する律はなぜか復讐へと踏み出せずにいる。
律の正体にまったく気づかない麗子に翻弄される律と、サトルへの報われない思いを抱き続ける凛華。二人は心の傷をそれぞれに抱えながら近づいていくのだった。
「ごめん、愛してる」という言葉は、だれがだれに言う言葉なんでしょう。
母親に捨てられた律は、10歳で韓国にわたり、十分な教育も受けないままに社会の底辺で生活をしてきました。だから、有名な元ピアニストの麗子から見ればまさに「チンピラ」。どちらかといえばかかわりたくないタイプですが、本当に憎たらしいオバサンとして律に冷たくあたります。
「裕福な家庭」の人間が、自分たちよりも下とみなす人々をこき使い、あるいは暴言を浴びせるという理不尽な状況を作ってドラマのパワーを高めるのはまさに韓国ドラマの真骨頂!大竹しのぶさんも、長瀬智也さんもしっかりと演じています。
特に、今回の長瀬さんは、ダークでワイルドな感じだが、デリケートな感情に揺れ動く不幸な律自身になりきっていて大変魅力的です。
いつかは母の麗子も律の正体に気づく日がくるのでしょうか。律は、理不尽な冷たい言葉を浴びながらも、母のこれまでの人生を知りたいと渇望しています。しかし、母は、決して律自身のためでなく、もう一人の息子、サトルのために律をボディガードとして使おうとするのです。
この虐げられた状況を、いつかは律がひっくり返せるのかな。でも彼の命のタイムリミットも心配ですね・・・。
見ていると本当に心がひりひりしてくるドラマです。できることなら一気見したい!!!