日本語を教えるために勉強を始めたら、同時に気になるのが就職のことですね。早めから情報収集して、ばっちり就活にそなえましょう。
最近は、日本語教師の需要も徐々に高まっており、就職案件はコンスタントにあると思われます。しかし、大切なのは、その仕事の内容と職場のクオリティ。
過去の私の体験を交えて、日本語教師就活の概要を把握していただけるようまとめてみます。
1/求人のパターン
大きく分けて、教師の求人は
・常勤講師
・非常勤講師
の二つに分かれます。
常勤講師は学校の正社員みたいなものですね。その学校で教えるのはもちろん、教育現場で発生する様々な仕事をこなします。一般論的に待遇は非常勤よりいいでしょう。安定した給与があるわけですから。
しかし、デメリットは、教える仕事以外のいろいろ。責任も重く、事務仕事が多いですから、これと同時に授業と授業の準備が必要ですからなかなか覚悟が必要です。
長期的に日本語教育界で活躍するプランのあるかたは、キャリアパスの一つとして、常勤講師を務めることは意味があります。
非常勤講師は、時給で給与をもらいますから、働いた分=授業をした時間だけの収入です。交通費はでますが、準備時間は無給です。条件が厳しい代わりに、自分の都合に合わせて働く時間を決められます。
たとえば、平日3日、午前だけ、とか。自分の時間が必要なら、非常勤がいいです。
2/応募要件
スタンダードな応募条件はだいたいこんな感じです
◆応募条件は、1か2いずれかを満たす方(経験不問)
1.日本語教育能力検定試験合格
2.大卒以上で下記のいずれかに該当する者
(ア)日本語教師養成講座420時間課程修了(見込含む)
(イ)大学または大学院において日本語教育に関する教育課程卒業または修了
1か2の「いずれか」と言っていますので、一つだけで大丈夫です。420時間を修了したが、検定試験はまだ、という状況はよくありますので心配不要です。しかし、採用になってから「合格してください」と言われることがあります。
420時間の講座は、日本語教師養成講座のフルコースです。これを受講しておけば、それだけで「一通りの準備ができた」とみなしてもらえるわけです。
就職案件は以下のサイトで見られます。
◎日本村 http://job.nihonmura.jp/
◎日本語教師の集い
http://www.e-tsudoi.com/db_job/job/job_bbs_list.php
◎そうがくしゃ
http://www.sogakusha.co.jp/kyoshi.htm
他にもいろいろありますので検索してみてください。
勤務先は日本だけでなく、諸外国もあります。
3/教える対象
留学生を対象の学校が多いですが、中には、プライベートレッスン中心のスクールもあります。
対象はビジネスパースンやその家族など。
時給は若干高めのようですが、実際やってみると本人のお仕事の都合でキャンセルのことも結構あり、精神的経済的にはややつらいです。
教える場所も、オフィスや休憩スポット、カフェというなんだか集中しづらい環境でしなければならないこともあります。
しかし、キャリアのはじめにこれを経験しておくことは有益なことだと私は思います。
就職案件は、日本語学校に行く前から見ておくことをおすすめします。どんな出口があるのか知っておくことは大切です。見ているうちに自分の方向性が見えてくるかもしれません。
日本ではたらきたいのか、外国でやってみたいのか。選択肢は多いです。