2011年の大震災で、数が減っていた外国人の留学生やビジネスピープルの数は順調に回復し、今後も増加が長期トレンドになりそうです。
私自身の過去の体験から、日本語教師になるためのノウハウをご紹介したいと思います。
楽しいばかりの仕事ではありません。つらいこともがっかりすることもたくさんありますが、フツウの会社員生活では得られないすがすがしい働き甲斐が得られます。
まず、日本語教師の仕事について、おおまかなご説明からすることにします。
日本語を教える仕事につくまで、結構準備期間が必要です。多少のお金もかかります。
-準備期間
半年程度から1年、勉強しなければなりません。日本人だからすぐに教えられるかというと、そういうわけにはいきません。多少のスキルが必要です。
学ぶことは、主に、文法、教え方など。
「日本語教師養成講座」を設置している学校へ行くと、たいていは体験で見学させてくれます。
-費用
その後、この費用を払った分だけ元がとれるか、ということですが、最近は教師を募集している学校も増えていますので、仕事をみつけてきちんとこなしさえすれば、元がとれます。
一方、学校によっては、もっと安い費用で、コンパクトで実用的な知識だけを教えてくれる講座もあります。自分の目的に見合った講座を探すことがまず、第一歩です。
私は、深く考えずに、しかしいくつかの学校を見学したうえで、420時間の講座を受講しました。期間は実習を含めて約6か月間でした。
-教える場所
日本にすでにきている外国人を日本の日本語学校で教える、というケースが一般的ですが、そのほかにも、中国やベトナム、欧米の国々の日本語学校の就職の道もあります。
私は、家が東京なので東京でしか教えたことがありませんが、いろいろな国や、地方にいって教師をするのはまたとないいい経験だと言えます。仕事も生活もまるごとチャレンジ、というすばらしい体験ができます!
-教える相手
国で高校を卒業、あるいは大学を卒業してから来日した留学生、あるいはビジネス目的で日本に滞在しているビジネスパースン、その家族など。
人によって、勉強の目的は様々です。
- 日本の大学や大学院に進学したい
- 日本の企業で日本人といっしょに働きたい
- 生活の中で困らないよう、日常会話ができるようになりたい
といったところです。
-学習者のレベル
日本語学校で教える相手は、約90%がビギナーです。あいさつ程度しかできない、という人が大半で、たいていひらがなもわかりません。
最近は、様々な国籍の外国人が来日していて、ベトナム人、ネパール人などもたくさんいます。こうした人たちは、英語がわかるというわけではないので、日本語だけを用いて日本語を教えることになります。
・・・いかがでしょう。
多少はイメージができたでしょうか。
次回は、「学校のえらび方」をご紹介します。