原口元子さん、ますますひどいことになってきました。ついこの間までは銀座で一番のクラブのママになるつもりでいたのに、今回冒頭では、いきなり、元同僚&部下のホステスだった波子さんに「この靴舐めて!」と言われて本当に舐めるか・・・というありさま。
悪女って言ったらこの波子さん(仲里依紗)がこのドラマで一番じゃないかな~というぐらい悪女オーラが輝きを放っています。この人は元子に店を追い出されたのに、今回は、カルネの「新しいママ」(?)っていう触れ込みで戻ってきたんです。
元子を演じる武井咲さんもますます美女。和服でばっちり決めても、少々地味なワンピでも、具合が悪くてやつれていても、すべて「美女」です。この人は今、日本一の美女ではないでしょうか・・・。それだけでもこのドラマ見る価値あります。
<あらすじ★ネタバレ>
銀座一のクラブ「ルダン」を手に入れようとしたのに、残金を期限までに支払えず、自分のクラブ「カルネ」まで差し押さえられてしまった原口元子(武井咲)。
政財界のドン、長谷川(伊藤四朗)に仕組まれた契約だった。長谷川は、カルネの新しい支配人として、元銀行の上司・村井(滝藤賢一)、新しいママとして波子(仲里依紗)を送り込んできた。
二人に立ち退きの期限を切られ、途方に暮れる元子。しかし、その眼は輝きを失っていなかった。どうにかして逆転をはかろうと、長谷川との契約を手に、安島(江口洋介)と会う。安島は、弁護士を紹介してくれ、弁護士は契約を見て、訴訟が起こせる、といったんは請け合うものの、長谷川に脅されて前言を翻すのだった。
あらゆる方面に長谷川の影響力がいきわたり、元子は進退窮まった。ぼんやりと銀行の前にたたずんでいた時に、警官に職務質問され、思わず逃げた元子は、階段から足を滑らせ、転落。病院に運び込まれる。「赤ちゃんは残念だったわね」と看護婦に言われ、元子は呆然とする。それは、安島との間で授かった子だったのに。頭の中を自分の数々の悪行が横切り、「自業自得・・・」とつぶやく。
駆け付けた安島に元子は一通の封筒を渡される。これが起死回生の材料になるのか・・・?
速いもので、次回はもう最終回なんですよね。悪い人がいっぱい出てきてシゲキ的なドラマなんで、もっと見たかったなあ。欲を言えば、前回と今回あたりは元子さんが負け犬状態で「最強悪女」にしてはややけなげな心根がしみだしてきて、悪女度不足。でも、武井咲さんですから、このぐらいでちょうどいいかもしれないですね~。代わりに仲里依紗さんが、悪女っぷりを見せてくれました。
カルネの従業員たちは、元子さんに従順。むしろ、「若いのに立派なママ」として慕われているのでは。元子さんのキャラは、悪いことはするけど、相手はいつもワルイ奴で、ストーリーとしてはむしろ勧善懲悪のために戦うヒロインなんですね。ちょっと繊細そうに見える武井咲さんの雰囲気として、ぴったりですね。応援したくなっちゃいますから。
反対に、波子(仲里依紗)、クラブ燭台のママ(真矢ミキ)、安島の婚約者の令嬢・京子(江口のりこ)、この3人の悪女っぷりがとっても良かったです。ぜひ最終回で、元子さんにボロボロにしてもらいたいです!
いよいよの最終回ですから、どん底状態からどんな手段で逆転を図ってくれるのかホントに楽しみです。それが、このドラマの最高の見どころになるはず!