今週はしみじみいいストーリーでしたね~。何も覚えていない父を、奥茨城の家へ連れて帰るみね子。迎える家族たち。そして始まる田植えの風景に、懐かしい父と一緒の稲刈りの思い出がフラッシュバックしていきます。
特別の事件は何もないのに、ここまで私をくぎ付けにするとは、おそるべし、ひよっこ。。。
奥茨城村キャスト総出の幸せな一週間でした!
ではあらすじです。(ネタバレ!)
<あらすじ>
母・美代子(木村佳乃)は、まだ、何も思い出せない実(沢村一樹)を無理強いすることなく、奥茨城に帰っていった。実は、みね子(有村架純)とともにあかね荘で生活を始める。
家族の思い出や、奥茨城の風景などを父に語るうち、実は「奥茨城に帰ってみたい」と言い出した。みね子は、一緒に帰りたいが、店を休めない、と悩むが、すずふり亭の鈴子(宮本信子)や省吾(佐々木蔵之介)は「しっかり見届けてこい」と快くみね子を送り出してくれた。
実にとって、バスから見える風景も車掌の次郎(松尾 諭)も初めて見る光景だった。みね子と家までたどり着くと、畑仕事をする美代子(木村佳乃)と茂(古谷一行)がいた。突然の実の帰郷に、驚きながらも、幸せを感じる美代子。そして、ちよ子(宮原 和)と進(髙橋 來)も暖かく父を迎えるのだった。
翌日は、大事な田植えの日。君子(羽田美智子)と正二(遠山俊也)、きよ(柴田理恵)、征雄(朝倉伸二)、さらには宗男(峯田和伸)も手伝いに来て、そこにいる実を嬉しそうに見守る。田植えができるのか不安そうな実だったが、やってみたらするすると手際よく苗を植えていた自分に驚く。
「思い出したわけではなくて・・・なんでできんだっぺ」とむしろとまどう実。
奥茨城村に帰って、みんなの顔をみても、やっぱり記憶が戻らない実。しかし、みね子は「きっとだいじょうぶ」と思い、東京へ戻ることにした。みね子にとって、自分の家は、もはやあかね荘であり、すずふり亭だった。
奥茨城の田植えがとても素晴らしかったですね。きつい大変な作業で、そのうえ雨まで降っていましたが、美しい、幸せな場面でした。家族や友達の暖かさが心にしみました。
実さんの記憶がない、という特殊事情もありますが、暖かい人ですが多くを語らない祖父、実が戻ってくれてうれしいが、今まで通りではないのでまだ戸惑っていて、複雑な心境の母。そして、何も覚えていないので、手探り状態の父・実。
昭和の日本の家庭っぽく、丁寧なあいさつと笑顔、でも多くを語らないまま、一家は食事をして翌日は田植えにでていきます。本音を話すと問題だらけなのでしょうが、そんな思いを奥茨城の風景がぜんぶ飲み込んで、「大丈夫」な感じにもっていってますね。
今の田植えと、元気な実が一緒だった稲刈りのシーンが対比されて、その時のまっさらな幸せと今の幸せはちょっと違っていることがよくわかりますが、だからといって、悪くなったわけではないことが描かれています。なんといっても、みね子の成長。実を支えて、家族に対面させ、自然な形で谷田部家を再生に向かわせました。表情は大人びて、母・美代子にも頼られる強さを感じさせました。
最近のひよっこは、毎週トーンが変わって、ウキウキ恋愛ドラマだったり、シリアスだったりして、油断ができません。今週は高級なほのぼのホームドラマって感じでしたね。
来週はどんなドラマを見せてくれるのか楽しみです!