みね子たちが必死で探していたお父さんが見つかりました。でもそのお父さんは、なぜかみね子や家族のことを全く覚えていなかったんです。ショックを受けるみね子・・・。
今週はこのドラマには珍しく、超シリアスなシーンが続きましたが、金曜、土曜にやっと復活して、ほっと致しました。私もよい週末を迎えられるというものです。
一方視聴率は今週盛り上がりましたね~。8月3日(木)放送の105話では23.5%になったそうです(ビデオリサーチ調べ 関東地区)。自己最高の更新で、12回連続の20%越えです。おめでとう!架純ちゃん!
ではあらすじです。(ネタバレですよ~)
<あらすじ>
世津子(菅野美穂)のマンションを泣きながら飛び出したみね子(有村架純)だったが、大雨の中、後ろから実(沢村一樹)が傘をさしかけてくれた。そして、これまでのいきさつを話してくれた。
2年半前、世津子はなぜかベンチにすわり続けていた実を発見し、勇気を出して話しかけ、けがの手当てをして、以後、自宅に住まわせてくれていたのだ。
一方、母の美代子(木村佳乃)はみね子の手紙で、実が発見されたこと、何も覚えていないことを知らされる。不安を抱えたまま上京し、みね子と一緒に実を引き取りに行く。
世津子は、実の家族を探そうとしなかったことを詫び、辛い気持ちを抑えて、実に別れを告げる。実はとまどいながら、世津子に深く頭を下げ、みね子と、美代子といっしょに世津子の家を出る。
何も思い出せない実を見て、美代子は実を無理に奥茨城へ連れ帰ることを思いとどまり、みね子のアパートにしばらく住まわせることにして、すぐに奥茨城へ帰っていった。
すずふり亭で鈴子(宮本信子)や省吾(佐々木蔵之介)と再会する実。そして、アパート「あかね荘」でも、みんなが暖かくみね子と実を出迎えた。
今まで、友情あり恋愛ありで、ほっこりするストーリーが展開していた「ひよっこ」ですが、4月からず~っと根底に残されていたみね子の問題「行方不明の父」問題の答えが先週から一気に語られることになりました。
みね子が本当は寂しいのも、だから、心の中で(ナレーション)いつも父に語り掛けているのも、そもそも上京して働いているのも、すべて父が失踪してしまったせいでした。だから、これまで溜めに溜めてきたみね子の悲しみが、なんにも覚えていない実を見て噴出してしまったのも無理はありません。
そして母の美代子の気持ちはそれ以上に違いありません。茨城から上京して、「美人女優」世津子の家へ、夫を引き取りに行く気持ちはどんなでしょう。
さらに、世津子。こちらは大いに語ったわけではなくただ、素直に詫びていたわけですが、表情で、この別れがどんなにつらいことかがわかりました。菅野美穂さんの演技がすばらしかったです!
ということで、修羅場になってもおかしくない状況でしたが、みね子も美代子も世津子も最善の解決の方向へ向かい、実も(相当びっくりしたはずですが)異を唱えず女たちの敷きなおしたレールに乗っかっていきました。
こんなことが実際にあったら、果たしてこんな風に物事を進められるのでしょうか。もっともっと小さい出来事でも、誰かが何かをぶち壊しそうな・・・。でも、「ひよっこ」の世界はすばらしい。みんな大人で、でも、ちゃんと相手の気持ちを考えられて、そして支えあっていますね。
これが、「ひよっこ」が今まで作り上げてきた昭和のおとぎ話の世界だから、見ている私たちもすっかり入り込んでしまっていて、一緒に泣けて、一緒に笑えて、一緒に幸せを感じられます。
気が付けばもう8月で、ドラマもラストスパート!きっとこれからも「ひよっこ」の人気は衰えないと信じています。