実の母親、ピアニストの日向麗子(大竹しのむ)に自分が息子であることを言えず、そうとは知らない周囲の言葉に傷つきながらも運転手として働き続ける律。
もうこれだけで胸が苦しくなる設定ですが、そこは真正韓国ドラマ。だれが悪いというわけでもなく次々と見る者の心をつかむ出来事が起こります。
今回も状況はどんどんとエスカレート・・・。
ではあらすじです。
凛華(吉岡里帆)は、サトル(坂口健太郎)への報われない愛に耐え切れず、付き人をやめる決心をする。彼女もまたつらい思いを人に言えずにここまで耐えてきたのだ。そんな彼女の様子を見るうちに、自分とどこか似ている境遇を感じ、次第に心を近づけていく律(長瀬智也)。しかし凛華はあくまでも新しい自分を目指してアメリカへ留学しようとしていた。一方、韓国で頭部に銃弾を受けた律の病状は静かに進行していた。律は、アメリカへ行く凛華を車で空港へと送るが、別れしなに突然車中で苦しみだす。凛華はほおっておくことができず、律が身を寄せている若菜(池脇千鶴)の部屋に律を運び込む。若菜たちとの生活は、凛華の心を和ませるものがあったのか、結局アメリカへ発てないまま、凛華はその部屋にしばし滞在することになる。
律の病状は、深刻なものだった。韓国の医者と電話で話した律は自分に残された時間は、わずか3か月であることを知る・・・。
失恋したからといって今更急にアメリカへ行こうというのも極端な話ですが、凛華の苦しみはそれだけ大きいということなんでしょうね。
律も「馬鹿な女だ」とつぶやきながら、結局は凛華を止めきれません。そして、麗子もまた、大人だけに、凛華の気持ちをよく理解して止めることはしませんでした。サトル君だけが(自分の都合で)なんとか止めようとするんですけどね。
韓国ドラマでよくある設定で、わがままなお金持ちと貧乏で、でもまじめな心優しい人たちの人間模様。そこで発生する「身分違い」の恋。麗子さんや凛華の父恒夫(中村梅雀)は、本当にひどいことばかり言うので、腹が立ちますが、これはきっとドラマの伏線と信じて、私も律君といっしょに耐えることにいたします。
「律」ってとってもきれいな名前ですね。律の正体、本当の律の心の中を表現しているかのような名前です。
願わくば、母の麗子さんが、早く律に気づいてほしいもの。そして、やさしくしてもらいたいですね。律が生きているうちに・・・。
麗子さんがピアノをやめたいきさつには、何か秘密があるのでしょうね。そこには麗子さんの本当の心情がなにか関係しているように思えてなりません。長瀬智也さんや、大竹しのぶさんが、これからもしっかりと私たちをドラマの世界に引き入れてくれそうです。