かつては偶然出会った謎の男、あるいは木の盗人、そして気賀では直虎を捉えた盗賊団の頭、その名は龍雲丸。
今回は、その龍雲丸がいよいよ井伊の里に手下を率いてやってきます!
この男、悪いヤツではないようですが、みなりといい、行動といい、なんだか危険な香りがしますね~。
<あらすじ>
直虎(柴咲コウ)は、龍雲丸(柳楽優弥)の一団を、井伊に迎え入れ、材木の切り出しをさせることにした。
しかし、事は簡単ではない。そもそも彼らは、以前にこの森から木を切って盗み出した盗賊団なのだ。家臣の直之(矢本悠馬)らは当然猛反対。政次(高橋一生)も、彼らが井伊の治安を乱さずに仕事を続けられるか危ぶむのだった。
しかし直虎は井伊家の将来のために彼らの専門技術が必要だとして、聞き入れない。
案の定、領民たちとのトラブルが起こり始めた。珍妙な風体で歩き回り、博打をし、酒を盗んだり、村の娘を追い回したり・・・。
しかし、直虎は彼らの可能性を信じ、領民と一団の間の距離を縮めるために食事をふるまうことを計画した。
今回も、直虎の逆転の発想で、領民と一団の間の溝が見事解決いたしました。
和尚様の言う通り、「元はみんな赤子、大したことはない」ってことで、一緒にイノシシの猟をしたり、飲み食いをするうちに、主要なもめごとが解決してしまいました。
確かに、彼らが完全に井伊の手の内にはいれば、井伊にとっては材木商いに役立つばかりか、屈強な男子の集団ですから、武力としても心強い限り。直虎が奔走する価値はありそうです。
というわけで、今回のトラブルもドラマ的にはすっきりしたんですが、ここに新たな火種も生まれましたね。
1/直虎の煩悩
怪しげな、しかしなにやら男ぶりのよい、龍雲丸。直虎さんはどうやら面食いなんですね。
材木を切る手ほどきを受けながら、直虎さんの心臓はドッキドキ。彼が目的というつもりでは全然ないはずですが、心のどこかで龍雲丸にひかれているのは間違いございません。
本能的にそれを感じ取った政次。建前的に当然彼らをおくのは反対だとするわけですが、例によって惚れた弱みで、反対しきれないやさしい人ですね。
しかし、もう完全にムカついてますね。直虎が言うことをきかないのでコワイ顔をしているかに見えますが、実は、完全に嫉妬です!
2/近藤康用のカン
井伊の谷で、材木の商いを始めると聞いた近藤氏、何やら考え込んでいました。それもそのはず、先に怒った木の泥棒を、井伊は処刑もせず、牢に入れておいただけでまんまと逃げられているのです。
自分の土地の木を荒らされた近藤の立場からいうと、怪しんで当然です。この近藤は今川の目付けなわけですから、万一にでも申し開きができない事態になったら大変です。
本当にこれで大丈夫なのか、なんだか心配なまま今回がおわってしまいました。
今週の一言
直虎「しかしそれではこれ限りの話になってしまうではないか」
政次「これ限りで何か、困ることでも?」
直虎「われはあの者たちと、役目を通じ助け合う仲になりたいと思うておったのじゃ。使い捨てることは本意ではない!」
政次「・・・・・・。」