ヨガは根強い人気があり、現在(2017年)のヨガ人口は、約590万人といわています。
大流行中のランニング人口は1000万人ということですから、決して少なくない数字と言えるでしょう。
では、一体何のために、みんなヨガをしているのか???
ヨガをしたら、やせられるのか???
本などを読むと、ヨガは、単なるトレーニングではなく、心と体の声に耳を傾けるスキルを学ぶもの、ということです。
どうやら直接的にはダイエットとは無関係のようですが・・・。
ダイエットにはならないよ、と言ってる方々の論点をまとめてみます。
1.カロリーを消費しないからやせない
身体を曲げたりのばしたりしてポーズをとっているだけで、やせるはずがない。
2. 身体がやわらかくなってもやせない
じょうずにポーズをとれても、身体がやわらかくなっても、体重には影響はない。
3. 精神的にはリフレッシュ効果があるが・・・
こころは健康になるが、不健康なボディには効果がない。
ということになります。
一概に否定できない意見です。
しかし、ある程度大人年齢になって、生活習慣病に近づきつつある方々(私も、ですが)、ヨガはいいですよ。
私は「効果がある」派です。
特にやせにくくなった「大人の」皆さんには有効です。
なぜなら・・・
<理由①>
大人の体は代謝が鈍くなっています。簡単にやせられなくなった、と思ったら、食事だけではなく、何らかの「やせ促進」が必要です。
ヨガは、様々なポーズをとることによって(またはとろうとすることによって)自分だけでは動かしきれない体の様々なパーツに働きかけます。筋肉だけではなく、深い呼吸やねじりのポーズによって、内臓すら活性化させることができます。
1時間ほどヨガクラスに参加すると、体内で様々な機能が元気に働きだすことをしみじみと感じることができるでしょう。
そして、体内に滞っているいらない物質のデトックスを促進してくれます。
定期的に続けることで、本来の免疫力をとりもどし、健康をキープすることができそうです。
<理由②>
自分の体の状態が分かる、という体験ができます。
調子がいい、調子が悪い。ここが動かしにくい、硬い。むくんでいる、疲れている、など。
自分の体の状態に耳を傾ける、ということがヨガならではの特徴です。
ダイエットの成功のコツは、実は「頑張る」とか「我慢する」ではなく、自分の調子と行動を正しくコントロールできるかどうかにかかっています。足が痛いのに走る、とか、体調を無視して食事を減らす、とかではなく、バランスよく食事や運動を取り入れる人が、成功するはずです。
太陽礼拝などの一連のポーズを繰り返し行うと、自分の状態(体も心も)が不思議とわかってくるようです。
<ヨガをもっと生活に>
ヨガをしてみて、気持ちがいい、と思ったら続けてみましょう。
最初のうちは、要領がつかめませんので、教室などで、先生といっしょに。
気持ちのいいポーズを覚えたら、自宅でも。
10分ぐらいでも結構ヨガの気持ちよさを感じられますよ。
朝は、新しい一日のために自分を活性化させ、夜は、一日のストレスや疲れをリフレッシュしてくれます。
<体験談>
私のダイエットは、糖質制限がメインで、そのほかジョギングやサプリなど、よさそうなものはなんでもします。
ヨガは、たぶんダイエットを始めた時の体調に正しくマッチしていたのでしょう。糖質制限とセットで、1か月で2kgほどやせることができました。
なぜなら、それまで、「糖質制限」をしたために炭水化物を減らしていた私は、頭の中が「何をたべよう」という心配事でいっぱいだったのです。ヨガに取り組むと、「食べること」の呪縛から逃れられ、食べることを忘れても、精神的に欠乏間を感じることなく日々を送ることができました。
私のように、「食べすぎ」ていた方は、このように、ヨガを通じて、こころとからだのバランスを自然に取り戻し、食べることへの不必要な執着を忘れて結果的にやせやすい状態になるかもしれません。
若干間接的な効果であり、人によっても効果のほどは差があるかもしれませんが、しかし、大人のダイエットにヨガは本当に有益だと思います。