今回は、龍雲丸を中心に物語が展開。面白すぎて目が離せなくなってきた「直虎」。ここのところ、個人的な人間関係中心で、ちょっと大河っぽくない感じがしますが、これはこれでドラマとして面白いし、見ていてこころが温まるドラマです。
龍雲丸は今回どんな騒ぎを引き起こすのか?そして仏を盗んだのはいったい誰?
直虎と龍雲丸、今後二人の関係はどうなるのでしょうか。そして、どうする政次???
<あらすじ>
菩提寺から本尊が盗まれたと、近藤康用(橋本じゅん)が井伊にやってくる。井伊で働いている龍雲丸(柳楽優弥)のしわざとして、賊を引き渡せという要求だった。
かつて、木を盗んだ龍雲丸たちをかばい立てするようにして、近藤にわたさなかった経緯から、もはや言い訳ができない直虎。しかたなく引き渡しを了承したものの、直之(矢本悠馬)に命じ、龍雲丸たちを逃がそうと画策する。
賊をとらえるために住処にむかう近藤たちと政次。しかし、龍雲丸たちは、すでにどこかに逃げ去っていた。
南渓和尚(小林薫)は、このもめごとを解決するために、井伊から代わりの本尊を寄進しようと直虎にすすめる。
不承不承ながら南渓和尚と近藤の菩提寺を訪ね、詫びをいれる直虎。しかし、空っぽのはずのご本尊の厨子には、ちゃんと本尊の観音像が座っていた。
実は、近藤のうそだとにらんだ南渓と量雲丸がひそかに隠されていた本尊を元の厨子に戻していたのだ。
無事騒ぎも収まり、再び龍雲丸一行は井伊で働き始める。仕事が終わった後も井伊で働くよう、直虎はすすめるが、結局龍雲丸に断られてしまう。
龍雲丸たちは、まじめに働いているようですが、実際過去には木をぬすんだわけなので、ここにきてツケが回りましたね。
ということで、近藤の突然の襲来。実は龍雲丸たちに危機を知らせたのはなんと政次。「そうしないと、後で殿が大騒ぎしてめんどくさい」から、だそうですが。
政次さんの心の中では、様々な葛藤がぐるぐるしていて、細かい表情の動きなどが見ごたえあります。高橋一生さんの演技から目が離せません。
井伊のメンバーたちは、みんな直虎に引っ張りまわされながらも、直虎をサポートしていて、それが楽しくなってきた様子ですね。
政次は、仲良しグループには入らない異分子のポジションを崩していません。主な理由は、そうしないと今川のプレッシャーを止めきれないから、ということですが心はだれよりも直虎を大事に思っています。それなのに憎まれ口をきいて悪役をやっているので、本当はつらいはずですよね。
でも、クラスメートじゃないんですから、なんでもOKで仲良くすることはできません。ただでさえ周囲の大勢力の雲行きが怪しくなってきた今日この頃。こんな人がいないとお家がつぶれてしまいますよね。
それに比べて、リーダーの直虎は、龍雲丸のこととなるとなんだかふわふわして声も上ずっている始末。もうそろそろ物語も半ば。直虎のさらなる成長がそろそろ見たいところです。
今週の一言
直虎「本音で話せ。あの者たちを守ってくれたのはそなたではないか。・・・こたびのことについては、政次の考えにしたがう。政次が誰よりも井伊のことを考えておるのは明らかじゃ」
直虎さん、少なくとも政次の取り扱いがじょうずになってきたようです。