日本語を教えよう!と思ったら、それなりの準備が必要です。
日本人だから、勉強しなくても大丈夫、」というわけにはいきません。
今回は、日本語教師になるための学校について解説したいと思います。
学校へ行ってしっかり勉強するとなると、最低半年の期間と数十万円の費用を覚悟しましょう。
ただ、友人に教える、ボランティアで教える、等の場合は、特に資格が必要なわけではないので、なんらかの教材を用意して合意のもとに教えることができます。
そのような場合は、わざわざ学校にいくまでもないですが、わたくしの仲間の中には、ボランティアをしているうちに、向上意欲がわいてきて、さらなるステップアップのために学校に行き始めた人もいます。
<スタンダードな日本語教師養成講座>
文化庁が指定する「420時間コース」という講座を開設している学校が多いです。これは日本語教師として必要な標準的な知識やスキルを学ぶ講座です。
「文法」「言語学」「音声学」などの基礎理論を学び、それを基にした応用理論を学ぶほか、実際の教育現場をイメージした実習(教える練習)も含まれているので、これでおおよその仕事のイメージをつかむことができます。
日本語教師を本気で目指す人にも好適なコースと言えるでしょう。
必要な期間は半年から2年ぐらいです。月にどのぐらいのペースで学習ができるかなどの自分の都合によって期間は変わってきます。
費用はおおよそ50万円から60万円ぐらいです。
教材などもしっかりしている場合が多いですが、各校の制度や雰囲気はそれぞれ違いますので、積極的に見学して自分にあった学校を選びましょう。
※参考サイト 日本語教師講座比較ナビ
http://nihongokyoshi-hikaku.net/?gclid=CjwKEAjw6e_IBRDvorfv2Ku79jMSJAAuiv9Y3mGJFg9FI__02bx_tgBZMgz_KCf2uquqSXo1nIyYyRoCnbfw_wcB
<外国人むけ日本語学校に併設されている教師養成講座>
学校によっては、そもそもが外国人向けの日本語学校で、そこで教える教師を養成するために教師養成講座を開設している学校もあります。
講座の内容は420時間よりコンパクトで、かつ実用的です。その学校で教えたいという意欲があるなら、こうした学校で学ぶことも一つのやり方です。
良い点は、その学校のポリシーに基づいて、すぐに授業で使える教え方を具体的に指導してもらえることです。成績がよほど悪くない限りは、その学校で教える道が開けます。もちろんほかの学校に就職することも可能です。
さらに、一般的な比較では、こちらの学校のほうが費用が安く、短期間ですみます。
<まとめ>
420時間のコースは、総合的な知識をじっくり学ぶことができますので長期的に日本語教師をしてみたい人にいいでしょう。日本語教育能力検定試験という、就職の指標になる検定があるのですが、この試験の際にもここで学んだ知識は役に立ちます。
日本語学校の養成講座のいい点は、短期間、低コストで実用的なスキルが身につくことです。とりあえずの就職先にもなる点も安心材料です。ただ、検定試験の勉強は、自己努力がかなり必要かと思います。
<その他>
日本語教育能力検定試験に合格することは、就職の際の要件の一つです。ですから、通信講座などで学習して試験にチャレンジするという方法があります。ただし、これは、ボランティアなどで教師経験も知識もある人でないと、簡単にはできない方法かと思います。この試験は結構難しいです。この試験は、教師として少しづつ経験を踏みながらチャレンジする方もいらっしゃいます。
※参考 日本語教育能力検定試験
http://www.jees.or.jp/jltct/