ついに直虎も20回を迎えてますます好調ですね。
クラシックな大河ファンのおじさんたちからは、「合戦シーンが少なくてものたりない」とか、「歴史上の有名人じゃないからあんまり興味がない」といった声がありますが、私はとっても面白いと思います。
歴史ものって、大なり小なりフィクションなんですから、いかに説得力があるのか、これからもドラマの妙を徹底的に追及してほしいな、と思ってます!
今日は、隠し子登場のお話です。
<あらすじ>
なんと、亡くなった直親(三浦春馬)の娘と名乗る少女が井伊家にやってくる。
本当だとすれば、直親は、直虎のいいなずけである時代に、この娘が生まれていたことになり、動揺する直虎。
真偽のほどを確かめるまで、高瀬(高橋ひかる)というこの娘は、井伊家にとどまることになる。
周囲の反応は様々。当然驚愕する直親の妻、しの(貫地谷しほり)。間者かもしれないから追い出したほうがいいという政次(高橋一生)。
しかし、娘、高瀬がなにげなく歌う旋律は、かつて直親が子供時代から笛で奏でていたものと同じだった。直虎と政次には、それが血縁関係の証であるかのうように思えた。
こうして高瀬は井伊家に正式に迎えられることになった・・・。
みどころは多いですが、今回は直虎としのが、再びもめるかと思いきや、信じていた直親が「すけこまし!」であるという点で一気に共感。元いいなづけと、妻が、裏切られたくやしさで、なんだか仲良くなってしまいました。
相変わらずの政次は、いつも直虎の気持ちを心配しています。どんなに悔しかろう、つらかろうと思いつつも、直虎のワキを手堅く固めています。
それにしても、あの、さわやか直親に、そんな秘密があったなんて、なんだか私も信じられません。フラッシュバックで、直親のさわやかメモリーが次々とでてきますが、そのさわやかな笑顔も、もはや裏切り者の作り笑いにしか見えなくなってきます。
直虎としのは、直親を共通の敵とみなすことによって、やっと心情的に接近することができました。
ホントは女の子なのに、男っぽくふるまう直虎に対して、しのさんは、ホントに素直に女っぽいですね。彼女のリアクションは、よくある女性の普通の反応であるわけですが、悪くとれば、うざい。なんだかべたべたして、女子でも気持ち悪いと思うわけですが、女優、貫地谷さんが、コミカル一歩手前まで徹底的にやってくれてますね。これもお見事です。直虎の、努力の甲斐の男っぽさがかっこよく引き立って見えるのは、貫地谷さんのおかげです。
高瀬はめでたく受け入れられたようで、よかったです。あか抜けない農民の娘が、これからどのように美しく変身するのか楽しみです!
・・・しかし、この子は本当に直親の娘なのでしょうか。ちょっとあやしいのではないでしょうか。いずれにせよ、井伊家に災いをもたらさねばよいのですが・・・。
<今週のひとこと> by 南渓和尚様
・・・じゃが、子の父親など、さようにあいまいなものでの。どこまで事情を確かめたところで、まことに娘かどうかなどだれにもわからぬのではないかの。