TBS日曜劇場で注目のドラマが始まりました。
これは、韓国で2004年に制作された同タイトル「ミヤナダ、サランヘ」の日本リメイク。なんでも放送中はドラマタイトルを短縮して「ミヤ廃人」と呼ばれる人々を生み出したビッグなドラマです。
元が韓流なので、スピード感あふれる展開と、徹底的に切ない状況設定、そして極端なタテ社会で虐げられる主人公のかわいそうさ、など、わかっちゃいるけど目を離せなくなりそうな事態が想定され、期待感は十分です。
さて、第一回の展開です。
<あらすじ>
幼いころ母親に捨てられた岡崎律(長瀬智也)は、韓国の裏社会で鬱々とした日々を過ごしている。偶然、韓国を訪れて、路上で盗難にあった三田凛華(吉岡里帆)を助けることになる。彼女は、天才ピアニスト日向サトル(坂口健太郎)の幼馴染で、ソウルに付き人として付き添ってきたのだ。
凛華は無事日本へ帰っていった後、律は、事件に巻き込まれ、頭に銃弾を撃ち込まれ、命がいつ尽きるかわからない状態になってしまった。彼の脳裏に浮かぶのは、実母のこと。最後に親孝行ができればと、意を決して日本へ渡った律の目の前に現れたのは、元ピアニスト日向麗子(大竹しのぶ)だった。彼女は息子のサトルを溺愛しており、律の想像に反して裕福な生活を送っていた。
そこには、偶然ソウルで出会った凛華も居合わせた。凛華は幼馴染であるサトルを密かに想っていた・・・。
ドラマのスタートから、凛華がソウルをさまようシーン。もういない愛する人を探してさまよっている雰囲気。思わず引き込まれる切ないスタートです。
ここから、凛華がソウルで出会った誰かを強くおもっていて、しかしその誰かはもうそこにいないということがわかります。もうこれだけでなんだかドキドキしますね!
この二人の愛が、これからドラマのメインファクターとなることは間違いないわけですが、もう一つのファクターとして、律とその母親の関係です。母の麗子は律を幼いころ何らかの事情で捨てたようです。その事情や麗子の心の中はまだわかりませんが、サトルへのかなり強烈な愛情を見ると、母としての愛はたっぷり過ぎるほど。これも、幼い律を捨ててしまったことが心の傷になっているからこその行動なのかもしれません。
まだ、麗子は律をみても自分の息子とはわかりません。ここからドラマがいろいろと展開しそうです。そして、サトルや凛華もいつか、事情を知ることになるのでしょうか。・・・と展開が見えていても「確認のため」どうしても見たくなる構造はまさに韓ドラ!
プライドの高い豪邸に住むお金持ちと、社会の底辺で生きてきた母に捨てられた息子の対比も韓ドラっぽいですね。当然お金持ちは、身勝手で、平気で悪いこともして、人間味がない・・・っていう展開なんでしょう。大竹しのぶさんのお金持ちママぶりが楽しみです。
一方、凛華のポジションがちと微妙。なかなか想像しづらい位置づけです。天才サトルの幼馴染でサトルに献身的に尽くしていて信頼されているが、日向家の召使的な仕事をしているようです。麗子は別に意地悪をしているわけではないようですが、韓ドラによくいる、実質的な「召使」でお金持ちにいいように利用されるタイプです。その辺の事情もこれから明らかになっていくのでしょう。
なんといっても主人公は頭の中に時限爆弾を抱えている状態。母親との関係や、新しい恋との出会いとか、すべて期限のある中で、どこまで進んでいくことができるのでしょう。長瀬智也さん演じる、ダークなイメージの主人公の雰囲気は存在感たっぷりでこの先もドラマを引っ張ってくれそうです。
いろいろ気になることが多いので、早く続きがみたいですね。イッキ見したい気分ですが、ガマンガマン。来週も期待しています。