やっぱり家族って大事だな、としみじみ感じさせられるドラマでした。幸せそうに見える一つの大きな家族の中にも、実はいろいろな火種が隠れている、というドラマだったみたいですね。でも、今日は最終回で、ちゃんとみんながカホコといっしょに荒波を乗り越えて、向こう岸へ渡っていきました。・・・よかった。
カホコちゃんとハジメ君の新郎新婦姿もステキでしたね。小さい式でしたが、家族の幸せがいっぱい詰まった結婚式でした!
<あらすじ★ネタバレ>
カホコ(高畑充希)は初(竹内涼真)との結婚を強く望んでいるが、相変わらず母・泉(黒木瞳)は強硬に反対する。そんな母に、結婚を認めてもらうよう頑張る!と宣言するカホコだった。
カホコは、祖母の初代(三田佳子)亡き後の、祖父の福士(西岡徳馬)を心配し、家を訪ねるが見つからない。家族総出で探すがなかなか祖父は見つからない。母の助言を得てふたたび家をすみずみまで探したカホコは、ついに庭の片隅で祖父を発見。そこは若いころの祖母との思い出の場所だった。
カホコは、皆と一緒に祖父を元気づける。祖母・初代がかつて語っていた祖父との思い出の話をし、やっと祖父は庭の隅からでてきた。さらに、離婚して気まずい雰囲気の叔母の環(中島ひろ子)と衛(佐藤二朗)に、「過去のことより今の自分たちを信じて」とカホコは初とともに二人の仲をなんとか回復させようとする。
しかし、まだイト(久保田紗友)が家族の中に戻っていなかった。カホコはチェロを売ろうとするイトを押しとどめ、チェロを奪って逃げだし、自分が貯金でチェロを買う、とまで言い出す。カホコのお節介に驚いたイトだったが、結局はカホコの説得に折れて、チェロを売り払うことはしないと約束してくれた。
父・正高(時任三郎)の実家では祖父・正興(平泉成)と祖母・多枝(梅沢昌代)、おばの教子(濱田マリ)が行き場のない子供たちのための施設の準備をしていた。カホコは、自分の貯金を提供し、また自分もここで働きたいと申し出る。
こうして様々な家族の問題に奔走したカホコは、再び両親に、初との結婚の許可をもらおうとするが、母は許してくれないままだった。
しかし、カホコと初は、両親の結婚記念日に自分たちも式をあげたいと考え、両親以外の家族たちの協力を得て、準備をする。そして当日、準備したドレスやケーキは、アクシデントでめちゃめちゃになってしまったが、母・泉がかけつけてすべて準備を整えてくれた。ついにカホコは父とバージン・ロードを進むことができた。そして、ウェディングマーチを演奏してくれたのは、なんとイトだった。
あのような、強い母がいたら、なかなかこうはいかないだろうとは思いますが、でも、やっぱり自立してしまったカホコに、親が結局押されることは仕方ないですよね。
カホコの頑張りは今回怒涛のように皆のもとへ押し寄せ、家族の問題をどんどん解決してしまいました。成功したのは「最終回だから」だといえばいえますが、ドラマ的にはカホコの無欲の奉仕精神でしょう。なんの得にもならないのに、家族だから、好きだからと一生懸命なカホコですから、つい説得されてしまいますよね。
そういうわけで、最終的な着地点は見えてはいますが、演じる俳優陣の説得力ある熱演で、楽しく、面白く、見ることができました。結婚式のシーンは感動の涙・涙・また涙でした・・・。
最終的に、ママの泉さんがどれだけ子離れできるのか、心配です。カホコは、ハジメ君との恋愛で、自分の意志というものに目覚めたのですが、この過保護問題は、もともと親の問題。仕方ないとはいえ、子離れする親のほうがよほど辛いのではないでしょうか。泉さんには新しいミッションを見つけてもらいたいな、と思います。
個性的で魅力的ですが、それぞれちょっとした欠点があって、イラっとさせられることもありますが、どこか憎めない家族の面々。妙にリアリティがあって楽しめました!
無事、正しい位置に、着陸成功! 安心の最終回でしたね。