速いもので、第3シーズンも、もう9回目。さすがに新米フェロー達も仕事ぶりがサマになってきました。順調に治療をこなしていくチーム。橘は白石に「いいチームになった」と話します。成長してきたフェロー達のことを考え、白石はリーダーとしての幸せをかみしめます。
しかし、このまま順調に進んでいくかにみえたチームのメンバーに大きな転機が訪れようとしていました。それぞれが重い決断を胸の中にかかえたまま、救命救急センターの仕事がすすんでいきます。
<あらすじ★ネタバレ>
三井環奈(りょう)は息子の優輔(歸山竜成)が「疲れた」と口にするのを聞いて夫の橘(椎名桔平)に相談する。心臓移植を待つしかない重い病を抱えた優輔だった。橘たちの思いもたしかに限界の状況だった。
急患3人が運び込まれた。それぞれに重症だったが、チームの迅速な対応で3人とも命を落とさずにICUへと運び込まれた。橘は、数か月前の最悪の状況を思い返し、白石(新垣結衣)に「いいチームになった」と話す。
しかし、チームの皆にはさまざまな問題が起こっていた。藍沢(山下智久)はトロント大を正式に打診されていた。緋山(戸田恵梨香)はかつて働いていた医療センターから医局長のポジションを。名取(有岡大貴)は、父の病院へ戻るよう父から命じられる。そして、トラウマを抱える灰谷は、フライトドクターの責務を果たせない精神状態へと陥っていた。
橘の息子に、臓器提供の道が開けた。しかし、息子はなぜかかたくなに移植を拒否する。1時間以内に受諾の連絡をしなければ、その臓器の提供が受けられなくなる。訳がわからず焦る橘と三井だった。
その状況を知った緋山は、橘に言う。「親が子供を信じなくてどうするんですか。優輔君はいずれ橘先生の気持ちを理解します」と。橘は、ついに親として移植を決断した。
ICUに運ばれた患者の一人、両角孝平(成田瑛基)が急変した。容体を急変させたのは両角が14年前に負った骨折だった。藍沢は、新海(安藤政信)、白石とともに緊急オペを行うが、両角の命を助けることはできなかった。
そして、ドクターヘリ要請がはいる。開通前の地下鉄の線路内で起きた崩落事故だった。白石たちは、総動員体制で現場に向かう。
断片的に様々な出来事が1時間ほどの間に起こっていくわけですが、緊張感ある一つのストーリーとして流れるようにドラマが運んでいきました。
気になるのは藍沢のこと。彼は、天才ピアニストを自分の手で手術することができす、彼女に大きな後遺症が残ってしまったことをずっと気に病んでいました。白石に何と言われても彼の気持ちは変わらず、トロント大という大きなチャンスを棒にふろうとしています。シーズン1の藍沢とはだいぶイメージが違いますが、これは、彼が様々な体験をして大人になったことの現れなのでしょう。いい意味で精神が成熟してきて、言い方は相変わらずキビシイものの、前回、フェロー達に技術のみならず「チーム」で動くことの大切さなどもちゃんと教えていましたね。
それから、緋山。医局長のポジションをオファーされたのはよかったのですが、一緒に食事する仲になった緒方に「もう会うのはよそう」と言われてしまいます。緒方は緋山を思っているのですが、仕事一筋の緋山の邪魔にならないようにと身を引いてしまうのです。
そして、藤川。愛する冴島に「いつまでドクターヘリに乗るのか」と問われます。冴島は、大切な人をまた失うのは耐えられない、という気持ちが昂じてのことばです。
・・・もしも本当に、みんなが転身してしまったら、残るのは白石、それと横峯だけ???白石、大丈夫?私だったら、藍沢も緋山も藤川も絶対に行かせないよう必死で妨害致しますが・・・。
次回は最終回なんですけど、地下鉄トンネル内の300人の命運がかかった大事故が。どんな大変なことが待ち受けているのか、見るのもこわいけど、絶対見ます!!!