好調のドラマ「コードブル-」第3シーズンです。
救命医師たちの奮闘と葛藤の日々を描いたドラマで、強い強いスーパー医師がいるわけではなく、何でも成功するわけでもないリアルなドラマに知らず知らずに引き込まれてしまいます。今日もあっという間に1時間たってしまいました。
ドクターヘリで運び込まれる患者だけではありません。ストーリーの筋が複数同時に進行していながら、見る者をくぎ付けにしてしまうテンポの良さと、緊張とほっこりの入れ替わりのバランスの良さなど、良質のドラマであることは間違いありません。
今日のあらすじです(ネタバレあり)
ドクターヘリで運び込まれた患者は、バーベキュー中にけがをした親子だった。8歳の少年の首にはバーベキューの串がささっていた。藍沢(山下智久)の監督のもと、白石(新垣結衣)も駆けつけて治療にあたるが、それは非常に困難な治療だった。
一方、橘(椎名桔平)のもとに、入院中の長男優輔(歸山竜成)の容体が急変したという連絡が入る。優輔は急に腹痛を訴え吐血していた。なんとか処置は成功したものの、心臓に問題を抱える息子のために、今橘夫婦ができることは笑顔を見せてやることだけだった・・・。
藍沢が診ている患者、天才ピアニストの奏(田鍋梨々花)は、容体が悪くなっているにも関わらず、ピアノが弾けなくなることを恐れ、手術を受けようとしなかった。藍沢は、命を救いたい一心で手術のリスクを認めながらも、「万一のときはリハビリすればいい」と少女を説得する。
緋山(戸田恵梨香)は、右手が使えずリハビリ中の有名料理人・緒方(丸山智己)に心をひかれる。緒方は、自分も店から解雇される羽目になったにも拘わらず、「居場所がなくなった」とぼやく緋山を励ますのだった。
医師の仕事は、一日一日が戦いですね。そんな中、通常、仏頂面の藍沢が、手術を受けないピアニストをやさしく(笑顔も見せて!)励ます場面が印象的でした。
彼女の問題は脳の腫瘍。指先を動かすための様々な機能をつかさどる部分に腫瘍があるのです。そのため、手術をすれば命は助かるかもしれないのですが、ピアノを弾くことができなくなるかもしれません。重すぎる決断です。
担当医の新海(安藤政信)は、手術を決断させた藍沢に言います。「医者が軽はずみに結果を約束するなよ」と。しかし、藍沢は「あとで嘘つきとののしられようともかまわない。彼女が生きてるほうがいい」と素直に真情を吐露します。
新海のつぶやきが心に残りました。
「いつからだろうな、医者が患者に大丈夫だと言ってやれなくなったのは・・・」
藍沢先生、ぜひ助けてあげてください!