サードシーズンももう第5回。立派になった「元」フェロー達に毎週声援をおくってます!新人時代を思い出しては、懐かしい感激が・・・。
でもそんな成長したドクターたちにも次々と襲い掛かる難題の数々。ぎりぎりの状況で戦い続ける日々ですが、そのうえ救急には新人フェローたちが加わり、藍沢たちは彼らの指導も行わなければならない状況。
「失敗してもいいんだよ」とは言えない仕事ですから、フェロー達にもぜひ頑張ってほしいですよね・・・。
<あらすじ>・・・ネタバレです!
下水道中の作業員と、レスキュー隊員の事故のため、ドクターヘリの要請が来た。白石(新垣結衣)は、フェローの名取(有岡大貴)、ナースの雪村(馬場ふみか)とヘリに乗り込む。名取は、骨折とみられるレスキュー隊員の倉田(大谷亮介)の処置に当たり、白石と雪村は意識不明の作業員、吉崎(長谷川慎也)をヘリで搬送した。
吉崎の治療中、突然冴島が倒れこむ。出血もあるようだ。緋山と藤川は、冴島と胎児を救うため、必死の治療を続けるが、結局胎児を救うことは叶わなかった。
一方、別の病院に運ばれた倉田が急変する。ショック状態で意識がなくなった倉田は、ヘリで翔北救命センターに運ばれた。原因は骨盤骨折だった。最初に気づかなかったフェローの名取の見落としであることは明らかだった。冴島の不幸な出来事にも拘わらず、冷静かつ的確に処置を行う藤川(浅利陽介)。
自分の過ちから目を背けようとする名取に対し、ついに白石がキレる。「患者さんは命を落としたらもう次はない」と怒りをぶつけた。
幸い倉田はショック状態から立ち直ったものの、レスキュー隊員として若い吉崎の手を放してしまったことを悔やみ続ける。
わずか13週で赤ちゃんを失った冴島(比嘉愛未)は、もっと早くヘリを降りるべきだったと、悔やみ続ける。藤川は、彼女の深い悲しみを思いながらも、どうしていいのかわからず悩む。
名取は、レスキューのベテランである患者の倉田と話すうち「言い訳ばかりする奴に命を預けたいと思うか?」という問いにはっとする。ドクターヘリの仕事も、レスキューと同じように重大な責任を背負うべき仕事なのだ。悩んだ末にとうとう名取は、自分の見落としを認め、倉田に謝罪する。
今回は、赤ちゃんをなくした冴島さんの悲嘆がかなり深く描かれていました。必死で助けようとする緋山さんもかっこよかったですが、冴島さんの悲しみのあまりの無表情と、美貌がわけわからないくらいになった嘆きのシーンが心に残りました。そして、藤川クンのやさしさ。
今はどうしようもない感じのフェロー達ですが、いずれは先輩たちのように逃げずに現実に立ち向かうことができるのでしょうか。今はシーズン1からの5人メンバー、藍沢(山下)、白石(新垣)、緋山(戸田)、藤川(浅利)、冴島(比嘉)の技術と精神の成長が素晴らしすぎます。演じる俳優陣のほうも、初々しかった9年前と比べてすっかり大人になり、演技のほうもみんな主役級で見ごたえがあります。
ストーリーのほうは、群像劇で、さまざまな出来事が並行してすすんでいて、追っていくのがなかなか大変ですが、いずれも見逃せないシーンばかりであっという間の1時間9分でした。
今後、進行中のドラマがそれぞれどのように収斂していくのか楽しみにしています。