時は1966年6月、ついに日本にビートルズがやってきました。
今週のストーリーは、6月30日の公演前夜から始まります。たぶんみね子やすずふり亭とそのご近所さんたちにとって、忘れられない日々だったと思います。
そして、みね子の叔父、宗男さんにとっても・・・。
とっても楽しかった今週のひよっこ第14週、あらすじをご紹介します。
ビートルズ来日で、チケットもないのに上京してきた叔父の宗男(峯田和伸)は、すずふり亭やあかね荘のみんなにあたたかく迎えられた。
公演前夜、警備員600人分の弁当作りの注文を受けて困っていた柏木(三宅裕司)を、すずふり亭、福翠楼(ふくすいろう)の夫婦、あかね荘の住人たちなど、ご近所オールメンバーで弁当作りを”HELP!”することになった。もちろん、宗男も参加して場をもりあげる。
弁当作りの休憩時間、一同は宗男のインパールでの戦争体験を聞くことになる。いつもの明るい笑顔からは想像もできない壮絶な経験に皆は驚く。しかし、宗男がいつも笑って生きているのは、このつらい経験があったからだったのだ。
ハードな弁当作りに疲れて皆が寝静まったころ、島谷(竹内涼真)は、宗男に自分の親から送られてきたチケットを差し出す。宗男の熱い思いを知っての行動だった。しかし、宗男は思わぬ行動にでるのだった・・・。
そして公演当日、宗男は手づくりのBEATLES-Tシャツを携えて上京した妻・滋子(山崎静代)とともに、武道館の外からビ-トルズに声援を送るのだった。
宗男が帰郷した後、すずふり亭で乙女寮の同窓会が開かれることになった。シェフの省吾(佐々木蔵之介)の好意で、特別に使わせてもらえることになったのだ。時子(佐久間由衣)と澄子(松本穂香)、豊子(藤野涼子)、幸子(小島藤子)、優子(八木優希)ら寮の仲間たちがやってくる。
今週のひよっこの盛り上がりは、実際の1966年のビートルズ日本公演というイベントを舞台装置に使って、そこへ、宗男という最強インパクトキャラをセンターに据えて、絶好調の盛り上がりでした。
今週のほっこりポイントはた~くさんありましたが・・・
●宗男がいつも笑っていきている理由がわかったこと。
この時代に生きている人達には宗男のような戦争経験のある人たちが、まだ悪夢さめやらない気持ちで生きていたはずですね。大人たちは、それがわかっているからこそ、努めて前向きに、上だけむいて、歩いていたんだな、と思います。だからみんな、やさしい。人の気持ちに踏み込んだりするけど、相手を大切にしています。
平成の時代からみると、なんだかおとぎ話のようですね。
●お赤飯+ハッシュ(ハヤシライス)+カツサンド
みんなで苦労して働いてつくったお赤飯は、赤くてふっくらツヤツヤしていて、幸せがいっぱい詰まっているようでしたね。
宗男が食べるハッシュがおいしそうなのは、すずふり亭のみんなの心遣いがたっぷりはいっているからです。
箱に入っていて見えなかったけど、宗男が帰るときにもらったお弁当のカツサンドは、きっと世界一おいしいに違いありません。あ~食べたい、すずふり亭のカツサンド!
●あかね荘のみんな
みね子が同窓会にいくことを、みんなよく知っていて、それというのも、みね子が何回も話していたからなんですが、家族のようにこんなにも近い関係で楽しく生活しているなんて。素直にうらやましいと思います。
それにしても、大家さん(白石加代子)とみね子の会話は異次元世界のキャラクターが遭遇しているようで、つくづく感動のシーンです。短いちょっとした会話でもとっても楽しめます。
それから、増田明美さんも思わず絶叫したみね子のお父さんの突然の登場&みね子とニアミス。お父さん、生きていてよかったです!