今週は、向島電機の工場閉鎖後のみね子たちをえがきます。
乙女たちが一人また一人と去っていくのは寂しいんですが、再開の日を楽しみにドラマを見続けたいですね。
みね子の就職はいったいどうなるんでしょうか。心配しながら第10週も楽しく見られました。
ますます濃いキャラが登場して、ドラマがぐっと華やかになってきた第10週です。
では、あらすじです。
乙女寮から工員たちが去っていき、残っているのはみね子(有村架純)と澄子(松本穂香)だけ。そんなとき、二人の就職先の社長が訪れ、「どちらか一人しか雇えなくなった」と告げられる。
澄子の姉のような気持ちのみね子は、就職口を澄子に譲る。とはいえ、勤め先のあてがあるわけではない。
気晴らしに訪れた赤坂の「すずふり亭」で、自分の境遇を思わず鈴子(宮本信子9に打ち明ける。なんと、鈴子は、「すずふり亭」でみね子が働くことをすすめてくれた。喜ぶみね子・・・しかし、採用までにはもう一つ難関があった。それはホールで働くたか子(佐藤仁美)の面接だった。
思いがけなく、たか子に採用OKをもらったみね子。さっそく愛子(和久井映見)に報告し、二人は、あいさつのため、「すずふり亭」とその隣のみね子の新しい住居になるアパートを訪問する。
愛子とみね子は二人だけで寮で新しい年をむかえるが、元旦の朝、愛子はみね子の気持ちを思いやって、帰郷のための列車の切符をみね子に「お年玉」プレゼントするのだった。
今回も、みね子の人の気持ちを思いやる大人の側面がみられましたね。
就職先を心配する妹分の澄子の気持ち、自分も仕事を探さなければならないというやさしいお姉さんのような愛子さんの気持ち。
周りの人たちの気持ちをいっぱい吸収していっしょに悲しんだり喜んだりするみね子さんはほんとにイイコです。
これが嫌味にならないのは、有村架純さんのキャラと演技力ですね。この人は、「ビリギャル」でコメディエンヌの才能がバクハツしました。天然の面白さではなく、彼女の才能がなせるしっかりしたコメディ演技です。
でも、たぶんこのドラマのテーマ「小さな幸せ」のことはしっかり表現していましたね。「仕事するところがあるだけで幸せだ」とか紅白歌合戦を一生懸命見る「幸せ」とか家族に会う「幸せ」とか卵焼きをたべる「幸せ」とか。
・・・みね子さんがたべるものは、何でもおいしそうです。
今週は、「すずふり亭」の裏で様々な人と話しました。
「すずふり亭」で働く英俊(磯村勇斗)や元治(やついいちろう)。
中華料理店の五郎(光石 研)と安江(生田智子)夫婦。
和菓子屋の親子・柏木一郎(三宅裕司)とヤスハル(古舘佑太郎)。
喜劇の舞台をみているみたいで楽しかったですね。
極めつけは、アパートの大家さん(白石加代子)です。昔は赤坂の芸者さんだったそうで、存在感ありすぎです。
それもそのはず、白石加代子さんは日本を代表する舞台女優。早稲田小劇場の舞台では狂気の演技が注目を集めた方です。もちろん映画やテレビの出演も数知れず。白石加代子さんと有村架純さんのからみが異次元すぎてスゴイ。
見れば見るほど面白くなる「ひよっこ」です。来週もクセモノキャラがいろいろでてくるらしくて楽しみです。