今年の大河ドラマももう終盤。
局面が変わって、これまで井伊直虎のストーリーだったのが、のちに徳川家で出世する直政(現在の呼称万千代)の出世物語になってきました。とはいえ、万千代は独力でのし上がるというわけではなく、どうやら直虎をはじめとした、(元)井伊家の人、文化、ノウハウなどの総体が彼をバックアップしていくようです。
まだまだ万千代は未熟者。人並はずれた気力と機知の持ち主のようですが、現在のところ若干15歳。もがいてばかりの毎日のようですね。
<あらすじ★ネタバレ>
虎松改め万千代(菅田将暉)と万福(井之脇海)は、小姓になるため、草履番の後釜を育成しなければならなかった。そこへ現れたのはノブ(六角精児)という中年男だった。
直虎は、松下家から帰ってきた六左衛門(田中美央)を近藤(橋本じゅん)の家臣とするため尽力したが、なかなか新しい仕官先になじめない六左衛門だった。
武田軍の侵攻が始まって、家康(阿部サダヲ)は戦のために大量の材木が必要になった。これを聞きつけた万千代は、井伊で材木を手配し、代わりに戦で初陣を飾る約束を家康からとりつけようとした。
ところが、井伊家のものだった山林はすでに近藤のもの。勝手に材木を切り出すことはできない。直虎(柴咲コウ)は、そんな事情も考えない万千代を未熟者として、材木は近藤から届けるよう手配する。
家康は、「万千代を甘やかしてはならない」という直虎の書状を読み納得し、初陣を願う万千代に留守居役を命ずる。
フレッシュな魅力いっぱいの万千代が面白いです。草履番、といえば、木下藤吉郎、のちの豊臣秀吉のエピソードがあまりにも有名なので、見るほうは、即、「出世物語」の予感を感じ、先が見たくなりますよね!
ところがここに、一見足手まといっぽい変なオジサンが登場!これがなんと後の本多正信(いまは通称ノブ)だというから驚きです。江戸幕府の老中まで務めることになる大人物ですから、こちらもどんな大人物ぶりを見せてくれるのかということで大注目ですね。
ちなみにノブはもともと鷹匠をやっていたようですが、三河一向一揆に加担して、家康に歯向かったということ。その後どこやらを10年も放浪していて、今回また家康の家中に草履番として帰参致しました。
これも、家康の長期人材育成計画でしょうか。万千代とノブは、家康の真の忠臣として、のちに大成した人物ですからね。案の定、ノブはさっそくオジサンらしく、身体を使わず頭をつかって、家臣たちの草履をさばいていきます・・・。
本日の一言 by 家康さん
「ま、帰ったら小姓には引き上げてやるゆえ、こたびは留守居を命ず。日の本一の留守居、励むがよいぞ!」
まだまだ出世の階段を登れない万千代くんでした・・・。