大満足の「第8回」でした。以前よりカホコの周りの人間は不幸な人が多くなって、中にはカホコにネガティブな言葉を吐く人もでてきましたが、最近のカホコは結構強くなっていて、簡単にはヘタレません!
頑張れ、という気持ちでみています。
前回のラストで、カホコは大好きな初クンとけんかして別れてしまったんですよね。ケンカした理由は家族のこと。二人は生活環境がぜんぜん違うから、やっぱり、合わない・・・と言ってすごい大喧嘩をしちゃったんです。
それでもカホコは独特のパワーがあって、がむしゃらに前に進もうと・・・。なぜか「婚活」を始めます。初クンはいったいどうするの?と心配ですが、今回のストーリーはいろいろ盛りだくさんで、恋愛話はごく一部、というくらい、各種テーマ満載でした。
うろたえる家族たち。カホコの母・泉(黒木瞳)たちは、家族会議を招集し、これからのことを話し合うが、何でも仕切ろうとする泉に、妹の節(西尾まり)や環(中島ひろ子)は大反発。何も決められないまま、会議は決裂してしまった。
一方カホコは、はやく結婚して祖母によろこんでもらおうと、初(竹内涼真)との別れの後、ハイテンションで婚活を始める。しかし、婚活パーティに参加してもはかばかしい成果は得られなかった。
初に会いたい、と思う気持ちはあるが、連絡はとれないまま。そんな時、父方のおば・教子(濱田マリ)が家に連れて帰ってきた迷子の男の子を、教子と一緒に警察に連れていく。男の子は養護施設から逃げ出してきた子だった。その施設で、カホコは幼いころの初が描いたらしき絵をみつける・・・彼は、この施設で子供時代を過ごしたのだった。
ある日、婚活パーティでカホコはアルバイト中の初に偶然出会う。カホコは初に大事な伝言があった。それは、彼の母親からの手紙のことだった。これをきっかけに、カホコは初といっしょに、彼の母親に会いに出かける。母親は、やむをえない事情で彼を置き去りにしたのだが、今は新しい家族と一緒に幸せそうに暮らしていた。
笑顔で母親と別れた初だったが、バス停で、カホコにすがって大泣きしてしまう。そして、カホコに会いたかった、と告白する。
再び気持ちが一つになったふたりは、カホコの両親の前で「結婚したい」と本気で宣言するが、泉に「本気で反対する」と言われてしまう。
ばあばが死にそうだから、婚活する、というところは理解しがたいんですが、実はばあばの気持ちを一番理解してあげられるのはカホコなんですね。カホコは、愛する、とか人を大切にする、というまっとうな気持ちがこの年齢でもぜんぜん劣化していなくて、ばあばも、カホコなら、自分の気持ちを大切にしてくれる、とすっかり信じている様子です。
そんなカホコを大事に大事に育ててきたママの泉さんのほうは、世の賢い母親代表選手。常識、リーダーシップを兼ね備える家族のエースですが、彼女のやりたいことはなぜか最近家族とかみあいません。
カホコも、最近はママと対立気味。家族を愛するカホコですが、かつて初クンをママにけなされてからというもの、ママからの独立意識が高まってまいりました。
初クンのほうは、カホコと正反対の育ち方をした青年。一人ぼっちで生きてきて、ちょっと考え方もひねくれていて、カホコの行動にいつもツッコミを入れる役でしたね。でも、今回は、なんだか頼りなくて、そしてカホコに抱きついて泣くところは予測を超える展開でした。なんだかとっても魅力的な初クンでした。カホコもなんだか母性本能を刺激されたみたいな幸せを感じてましたね。
ばあばの大病も、家族げんかも、そして初クンの不幸な半生も、語ろうと思えば結構時間のかかる話だと思うのですが、展開速し!すーっと語って、二人の結婚したい宣言までこぎつけてしまいました。
いいスピード感!会話が妙な方向に転がっていく面白さ、そして意外な展開。
一時間ぜんぜん飽きずにみられます。今回の初クンは最高!でした。